山口県言語聴覚士会が一般社団法人になり8年目、山口県言語聴覚学会は今回で10回目を迎えます。
2024年度の診療報酬改定ではリハビリテーション・栄養管理・口腔管理の一体的な取組みが推進されるものとなり言語聴覚士にとって、とてもインパクトのある改定となりました。この改定を受け第10回言語聴覚学会では、摂食嚥下・口腔機能にかかわる職種である私たち言語聴覚士に何ができるか、何が求められているのかを改めて考える機会になればと思い、大会テーマを「リハビリテーション・口腔・栄養を考える」とし、久しぶりの対面開催を予定しております。
特別講演では「リハビリテーション栄養―言語聴覚士に期待すること―」と題し、熊本リハビリテーション病院サルコペニア・低栄養研究センターセンター長 吉村芳弘先生にご講演いただきます。教育講演では「言語聴覚士にもできる口腔管理」として山口県歯科衛生士会会長 今田千恵美先生に口腔の基礎知識から臨床技術までご教授いただきます。
また、山口県災害リハビリテーション推進協議会(山口JRAT)として初めて直接的支援活動に参加した県士会会員の活動報告を予定しており、災害時において、言語聴覚士としてできることや課題について皆さんと共有したいと思います。そして、言語聴覚領域や摂食嚥下領域等の症例や研究成果を多くの方に発表していただきたいと思っております。皆様の積極的な参加をお待ちしております。
本学会が言語聴覚士にとって有意義な研鑽の場となり、山口県民の医療・保健・福祉の発展に寄与できることを祈念しております。
山口リハビリテーション病院 藤井 鈴